「最初に感じたのは、Pure でした。すべての作品を通じて、忘れてしまっている美しい心を感じました。またこのような暖かい時間を過ごさせていただきたいと思います。(神戸市・Tさん)」
「大江光さんの『雪』の曲の演奏が始まると、涙が突然、とめどなく流れはじめました。言葉もわけもいりません。心がしっかり受けとめたのだとおもいます。震災で家族2人を失いました。この悲しみの癒しに音楽はすばらしく効きます。涙が流れる度に、傷がいやされます。ありがとうございます。またぜひ聴かせてください。必ずご連絡くださいませ。(西宮市・Mさん)」
「魂に人間らしいやすらぎを与えてくれる作品に出会えたこと、嬉しくおもいます。
政治、経済,あらゆる面で腐敗しきったニュースを聞くにつけ、人間のすばらしさを忘れかけていましたので。(大阪市・Hさん)」
「光さんの『夜のカプリース』と『広島のレクイエム』が特によかった。演奏者と聴衆が共鳴するとチェンバロには強弱以上の表現力があることがわかった。上條さんの骨太で温かく優しい歌に感動した。特に『いぬふぐリ』『襟裳岬』がよかった。傷ついたひとを慰め、穏やかに平和を訴える上條さんに共感する。光さんと上條さんの組み合わせがいい。(芦屋市・Y氏)」
「私は難聴で今まで音楽とは殆ど“縁のない世界”におりました。10月に新しい補聴器に出会い、〈音楽の世界〉に挑戦してみることにしました。上條さんのお話は大半聞こえませんでしたが、「今日も見渡すかぎりの〜」、さとうきび畑の歌いだしのところがはっきり聴こえました。“聴こえる!“とおもった時、いままでの聴こえないことで悩んだ日々を回想しつつ嬉しさのあまり涙を流してしまいました。(Fさん)」
ほんの一部をここに紹介させていただいた。とても悲しみが深い方で永年の悲嘆に蘇りの“光”が差し込むのを演奏を聴くうちに、自らイメージとしてつかまれるという体験をなさって、それが人生の転機となった方もおられた。見知らぬ方からのお便りは、実に数ヵ月後になっていただくものもあったのです。
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